マインド格闘技

なめてんのかオッラァーン!!!!!!!

にほんブログ村 お笑いブログ ユーモア・ジョークへ
PVアクセスランキング にほんブログ村

探し物をしていたら世界が崩壊していた

薬箱に入れていたはずのウナクールを探していたら世界が滅んでいた。

 

たった数分の出来事である。

 

誰がそれを想像できただろうか。否、想像など、できるはずが無い。そのくらいあまりにも唐突に、世界が一変していたのだ。

 

 

 

時を遡ること約3時間

 

 

男はゲオで頭を悩ませていた。

 

悩みの種はDVDである。

 

普段ならばスパイアクション系のコーナーへと一直線に向かうその男は、サイコスリラーとラブロマンスの狭間(サスペンスの棚の前)で揺れていた。

 

何か普段と違うモノを観たい

 

しかしホラーを観るような気分ではない

 

ドキュメンタリー映画もまた然り

 

血湧き肉躍るような 何かは 無いのか

 

カンフーのようにホット

 

それでいてミステリーのようなをクールさがあり

 

ヒューマンドラマのようなストーリー性を持つ

 

そんな映画は無いのか

 

 

 

 

 

 

気付けば男はB級パニック映画のコーナーに足を踏み入れていた

 

 

そうして見つけてしまったのである

 

 

 

 

 

 

 

映画 「破壊神」

 

 

 

 

 

 

 

 

これだ、これしかない

 

 

 

 

だってヤバくないすか?タイトルが破壊神っすよ?厨二病をこじらせた大人が無理矢理作ったような映画なのかと思わせておいて実はそうではないパターンでしょ?パッケージなんかよく分からんドラゴン的なのが人間を襲ってる感じだしこれは絶対B級の中でもギリギリA級になれなかったようなヤツだと思うんすよ俺はこれを観ることでまた一つマイナー映画を知ったということで周りの人間共と一線を画す存在になってしまうのでは????????

 

 

 

 

男はブヒブヒと興奮していた。

 

周りの人たちからすると相当気持ち悪かったはずである。

 

 

 

彼は急ぎ足でレジへ向かい、会計を済ませ帰宅すると早速映画を再生し始める。

 

 

 

 

 

 

 

刹那

 

 

 

誰もが予期できなかった一つのハプニングが彼を襲った

 

 

 

 

 

 

 

くるぶしが、とてつもなく、痒い

 

 

 

 

 

 

くるぶしをボリボリと掻いて事なきを得ようとしたのだが、痒みは新たな痒みを呼び、やがて痒みは増幅していくのだ

 

 

 

 

 

 

全体的に、右足が、痒い

 

 

 

 

 

 

映画どころではない

 

というか足をボリボリと掻きむしっている間に、既に青年が謎のペンダントを擦っている

 

 

 

 

 

 

そのペンダントは、何だ

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてその青年がペンダントを擦った直後、新たな衝撃を受けることになる

 

 

 

 

 

 

翼竜が、出てきた

 

 

 

 

 

 

しかもそんなに大きくない、ライオン約三頭分程度の翼竜である。

 

 

あとCGがめっちゃ雑

 

 

 

 

これは今後の展開に目が離せないぞ と感じた彼は、とにかく今は薬箱からウナクールを探すという方向で動き始めた

 

 

 

 

 

 

ウナクールが、無い

 

 

 

 

 

確かに入れたはずのウナクールが薬箱のどこにも無いのだ

 

 

 

まずい、たった90分の映画なのにこんなところで手間取ってるわけにはいかない

僕には、私には、我々人類には今、ウナクールが必要だ

 

 

しかし薬箱以外のどこを探してもウナクールが見つからない

 

もうこの際、保冷剤とかでも構わない

 

 

 

 

俺は、破壊神を観たいのだ

 

 

 

 

冷凍庫から保冷剤を取り出し、テレビの前へと戻ろうとしたその瞬間

 

 

 

 

 

バン、バン、ウオォアーーーーーーオオオオオウウ、バン、バン、オオオアーーーーーーゴァーーー

 

 

 

 

 

銃撃戦が始まっていた

 

 

 

 

 

 

大人たちが翼竜に向かって銃を撃ちまくっている

そしてその翼竜は炎を吐き、迎撃していたのである

 

 

 

 

 

 

ウナクールのせいで

 

 

 

 

街が

 

 

 

 

国が

 

 

 

 

世界が崩壊していたのである

 

 

 

 

 

 

 

何だ、この映画は

 

 

 

 

 

 

もう笑うしかなかった

笑いながら食べるカントリーマアムは美味かった

ただ笑いながら食べたので咀嚼時のカントリーマアムの細かい粒子が喉にへばりついて、しばらくむせていた

 

 

 

 

エンドロールが流れる頃には、もうくるぶしの痒みは無くなっていた。

 

 

そしてそこには「あのペンダントは結局何だったん?」という謎だけが残されていた。

 

 

もしかしてあれは、パニック映画ではなく、ミステリー映画だったのかもしれない。

 

 

 

 

追伸、母さん

俺は今日も、元気です。

にほんブログ村 お笑いブログ ユーモア・ジョークへ
マインド格闘技 - にほんブログ村 PVアクセスランキング にほんブログ村